🏠 コーキングの「打ち替え」と「打ち増し」の違いをプロが解説【外壁塗装の基礎知識】
- ペイント バズ
- 12月2日
- 読了時間: 3分

外壁塗装の見積りでよく出てくる「コーキング(シーリング)打ち替え」「打ち増し」この2つの違いを、正しく説明できるお客さまは意外と少ないです。
しかし、コーキングは外壁の防水性を守る大事な部分。ここを理解しておくと、手抜き工事の防止にも役立ちます。
この記事では、塗装会社が実際の現場で使っている知識をもとに「打ち替え」と「打ち増し」の違いを分かりやすく解説します。
■ 1. そもそもコーキング(シーリング)とは?
外壁材(サイディングボード)の継ぎ目や窓まわりに充填されているゴムのような素材のこと。
役割は大きく2つ:
防水(雨水が家に入るのを防ぐ)
緩衝材(地震・熱膨張などで外壁が動いた際のクッション)
劣化すると、
ひび割れ
破断
縁切れ(剥がれる)
などが起こり、雨漏りの原因になります。
■ 2. 「打ち替え」とは?(一番おすすめの方法)
▶ 定義
古いコーキングをすべて撤去し、新しいコーキングを充填する工法
▶ メリット
コーキングが“まるごと新品”になる
耐久性が一番高い
ひび割れ・剥離のリスクが少ない
外壁材の動きにも強い
▶ デメリット
手間が多い分、費用が高い
▶ こんな場所に最適
サイディングの目地(縦目地・横目地)→ 基本的に“打ち替え”が標準
バズペイントでも、サイディング目地は 100%「打ち替え」推奨 です。
■ 3. 「打ち増し」とは?(状況限定で使う方法)
▶ 定義
古いコーキングの上に新しいコーキングを重ねて増やす工法
▶ メリット
作業が早く、費用が安い
撤去が難しい場所に対応可能
▶ デメリット
古いコーキングが劣化していると密着不良が起こる
耐久性は打ち替えより劣る
剥がれやすいリスクがある
▶ こんな場所に最適
窓まわり
取り外しできない金物まわり
窓のコーキングはサッシの都合で撤去が難しいため、全国的にも「打ち増し」が一般的です。
■ 4. 比較表で見ると違いが一目瞭然
項目 | 打ち替え | 打ち増し |
古いコーキングの撤去 | する | しない |
耐久性 | 高い | 中~低 |
費用 | 高い | 安い |
適した場所 | サイディング目地 | 窓まわり |
メリット | 全面新品で長持ち | コスト軽め |
デメリット | 手間がかかる | 劣化の影響を受ける |
■ 5. どちらが良い?プロの結論
🔵 基本:目地は「打ち替え」一択
理由 → 外壁が最も動く部分だから。
🔵 窓まわり:「打ち増し」でOK
理由 → サッシを傷めないため、全国標準工法。
ただし、打ち増しの場合でもプライマー(接着剤)を丁寧に塗るかどうかで寿命が大きく変わります。
ここが手抜きポイントになりやすいので要注意です。
■ まとめ:コーキングの工法で耐久性は大きく変わる
目地 → 打ち替えが最も耐久性が高い
窓まわり → 打ち増しが基本
打ち増しでも、下処理(プライマー)が超重要
間違った工法をされると、早期劣化・雨漏りの原因に
見積書に「目地:打ち替え」「開口部:打ち増し」と書かれているか必ずチェックしましょう。
🖌 バズペイントから一言
香川・高松で毎日現場を見ているからこそ、外壁の状態に合わせて最適なコーキング工法をご提案できます。
「今のコーキングが劣化しているか見てほしい」という方は、点検だけでもお気軽にどうぞ!






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